埋蔵金みーっけた。
「ぜー、ぜ-、はぁぁっ」


息を思いっきり乱しながら


空き地に着くと、案の定未久と


有が居た。


「佳代ちゃん、大丈夫? あと、
麻由ちゃんまだなのかなぁ・・」


「あー、麻由はのんびりあとから
来ると思うよー」


「・・あ、忘れるかなと思ったのに。
木箱、忘れなかったんだ?」


「酷いな、大丈夫だったし」


有の毒舌、とか思っていると。




チリンチリーン♪


ベルの音が、のんびりと背後から


鳴った。


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