埋蔵金みーっけた。
未久の部屋に入ると、麻由が


背もたれなしに、胡坐で寝ていた。


「うわ―凄い。」


「だよねえ。 寝像いいのかなあ。 ・・あ、
佳代ちゃん、麻由ちゃん起こしてっ」


未久に言われ、麻由に近づいた。


「まっゆっさーん。 高坂麻由さーん。
・・くっそう。」


名前を呼んでも起きない。 あんたは、


眠れる森の美女かあぁぁっ。


いや、眠れる森のぐーたら少女だ。
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