埋蔵金みーっけた。
「お母さんの代わりに、お母さんの
友達の家に行ってきてくれない?」


「・・・は?」


よく意味が分からなくて、聞いてみる。


「だから、近所にお母さんの友達の家が
あって、今日遊びに行くことになってたんだけど。
急に、仕事が入っちゃって。 だから、
代わりに行ってきてくれない?」


えぇ、それ絶対会話弾まない!


あたし、知らない人だもん!


静かな空気耐えられないよ!?


その旨を、唾を飛ばしながら言うと。


「大丈夫。 佳代と同じ年の
有【ユウ】って子が居るんだって」


「その子、男子、女子?」


「・・行ったら分かるわよー」

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