埋蔵金みーっけた。
「あ、これ頼りに行ってね!
濱田【ハマダ】さんていうお家だからね!」


下で待っていたのは、にこにこ顔のお母さん。


渡された紙切れをみると、地図だった。


「失礼のないようにしてね? あと、
お土産渡すの忘れないでね?」


玄関で靴を履きながら、てきとうに


返事をする。


「行ってきまーす・・」


外に出て、ふと思う。


・・絶対、お土産渡すの忘れないと思う。


だって、これ結構おっきい紙袋だからね。


もし忘れたら、どんだけですかっていう。
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