埋蔵金みーっけた。
あ、男子なんだ。 そう思いながら、


はい、と相槌を打つ。


「読書が趣味なのは良いんだけど、自分の
部屋の掃除をし無さ過ぎてね?」



・・あっれー、雲行きがおかしくなって


来たぞー?  ハラハラしはじめながら、


また相槌を打つ。


「佳代ちゃん、有の部屋の掃除してきて
くれないかな?」


やっぱりーーーーーーーーーー!!


あたしは心の中でのけぞった。


あたしが何も言わないのを見て、肯定と


受け取ったのか、お母さんの友達さんは、


あたしの腕を引っ張りながら階段に


向かった。
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