愛と涙、そして知るだろう。

2人を見てるのは、辛い。



「結羽おはよッ!!」


後ろから聞こえたハスキーボイス。



「おはよう。康平。」


私に声をかけてきたのは、

クラスでも仲が良い、永谷康平。


「結羽。なんかあったら言えよ?」

「うん。」



私の目が腫れていても、そこには触れない康平の優しさ。


今日は、康平の優しさが本当に温かく感じた。






涼との話を終えて私の隣に来る美波。


「結羽。黒崎君がさっきこっそり教えてくれたよ。」

「えッ!?何を??」

「『結羽を泣かせるのは食べ物で、結羽のご機嫌をとるのも食べ物だ』って。」

「なにそれ(笑)」

「黒崎君って結羽のことなんでも知ってるね。」



________ズキンッ・・・。



いくら、私のこと知ってても、

想っているのは美波のことなんだよ、、、。






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