愛と涙、そして知るだろう。
涙が溢れた日
それからも、日は進み、
いよいよ、夏休みも近くなり、外は暑くなった。
キーンコーンカーンコーン......
放課後を知らせるチャイムが鳴る。
「結羽。部活行こッ!!」
声をかけてきたのは、同じ部活の美紅。
でも・・・。
「ごめん。職員室行かないといけないから、先行ってて。」
「わかったぁ。」
そう・・・。
学級委員の私は、先生に呼び出しをくらっている。
仕方なく、
とぼとぼと職員室に向かう。
そして、
職員室に行くと、担任が、
「これを、資料室に運んどいて。」
と、コーヒーを飲みながら、偉そうに指示をしてきた。
偉そうに指示を・・・。
私は、運送屋では、ありません!!
でも、
断る理由も見つからず、
運ぶことになった。