愛と涙、そして知るだろう。
重い資料を資料室に運び、私は急いで、部活へ・・・。
私は、女子テニス部に所属している。
更衣室で着がえで、グラウンドに向かう。
すると・・・。
体育館裏に2人の人の影が見えた。
「告白かな・・・??」
近づいてみると・・・。
________ドクンッ
私の、心臓が大きく鳴った。
美波と、見覚えのある、広い背中。
まぎれもなく、涼だった。
私は、思わず、体育館の影に隠れる。
「り、涼が、美波に、こ、告白して、る・・・。」
好きだったら、いつかは告白することも分かっていたし、
涼の家に泊まった時、
嘘までついて、涼の背中を押したのは、自分なのに、
動揺している自分がいる。