愛と涙、そして知るだろう。
誰かに強く抱きしめられている私。
「康平・・・・・??」
顔を上げて見てみると、
サッカーの練習着を着た、康平だった。
「ごめん。練習の休憩で、水飲みに来たら、結羽が居て・・・。」
そう言って、もう1度ギュッと抱きしめてくる康平。
「結羽が涼のことを好きなのは、わかってた・・・。」
康平は、私のエスパーみたい。
私が隠してることも、全部見破って・・・。
「うん。涼が好き。」
「その、、、。俺じゃダメかな??」
思わずびっくりして、康平の顔を見る。
その、悲しげな瞳に、思わず心が痛んだ。
「えッ、、、??」
「結羽が弱っているところに、つけ込むのは悪いってわかってるけど・・・。」
康平のハスキーボイスが耳をくすぐる。
「俺は、結羽が好きだ。」