愛と涙、そして知るだろう。
康平からの衝撃の告白・・・。
『俺は、結羽が好きだ。』
抱きしめられている温かさが妙に切なくて・・・。
私は考える。
私を好きと言ってくれた康平。
でも・・・。
この優しさに甘えていいはずがない。
あいまいな気持ちで付き合ったら、
私はきっと、康平を傷つけてしまう。
「康平、ごめん・・・。」
「やっぱり、俺じゃダメか・・・。」
そう言って、笑った康平の目は、笑ってなくて、
切なげな瞳に心が痛む。
「ごめん・・・。」
「いいよ。辛かったら、いつでも頼れよ?」
「うん。ごめん・・・。」
結局、“ごめん”しか言ってない私。
「そんなに謝んなよな~。」
そう言って、私の頭を撫でてくる康平。