愛と涙、そして知るだろう。

どれだけ、康平は優しいんだろう。



こんなにも、

優しくて、私のことを想ってくれる人が居るのに、

好きなのは、やっぱり涼で・・・。



恋って、なんでこんなにもどかしいんだろう?






そして、いきなり真剣な顔をした康平。


「結羽、涙、我慢すんなよ。泣いていいよ。」



そういって、水飲み場の水道の蛇口を、

キュッと開いた康平。




気が強い私は、人前で涙を見せたくなくて、

ずっと我慢していた。



でも・・・。

私が、泣きやすいように、

水を出してくれた康平。




今日だけ、泣かせてください。




「・・・ッ!ふぇ、、、ッ」



優しく私の頭を撫でてくれる康平。



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