愛と涙、そして知るだろう。
涼を頼れるわけないじゃん。
涼のことで泣いてるのに・・・。
「涼、ごめん・・・。」
「幼馴染の俺は康平以下か。」
「ごめん。」
「ごめんで済むなら警察はいらねーよッ!」
そして涼も走り去って行った。
「はぁ......。」
「結羽、何があった?俺でよかったら話してみて。」
私は全部を康平に話した。
ついた嘘のこと。
美波に言われたこと。
涼とのやりとりのこと。
その間、康平は黙って聞いてくれた。
「辛かったな・・・。」
康平は優しく私の頭を撫でる。
迂闊にも、
涼と重ね合わせてしまった私は本当に性格が悪い。
「ごめんね。いろいろと聞いてもらっちゃって・・・。」
「全然大丈夫だし。」
「ありがとう。」
「おう。送ってくから。」
そして、康平と2人で家まで帰った。