愛と涙、そして知るだろう。
愛をくれたキミへ
こんな泣き顔で康平のところには行けない。
康平の優しさに、ずるい私は甘えてしまう。
そんな私じゃ、康平を傷つけてしまう。
20XX/ 6/X 12:58
To.康平
Sub.無題
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ごめん。
やっぱり、教室で
食べるね。
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よし、送信っと。
「結羽ごめん。」
送信ボタンを押そうしたところで来た康平。
「ごめん。辛い思いさせて。俺が中庭に誘ったから・・・。」
「大丈夫だよ!ありがとう。」
康平は悪くない。
泣き顔なんか見たら心配するよね・・・。
「結羽。そんな辛そうな顔すんな。」
「うん。ごめん・・・。」
「俺だったら、傷つけねぇーのにな。」
「・・・・・。」
「あぁ~もう、そんな顔すんなって!冗談だし。」
そう言って笑った康平は、本当に眩しくて、
こんな自分が隣に居てはいけないような気さえする。