愛と涙、そして知るだろう。

愛をくれたキミへ


こんな泣き顔で康平のところには行けない。


康平の優しさに、ずるい私は甘えてしまう。

そんな私じゃ、康平を傷つけてしまう。




20XX/ 6/X 12:58
To.康平
Sub.無題
_______________

ごめん。

やっぱり、教室で

食べるね。

---------END---------
_______________




よし、送信っと。

「結羽ごめん。」



送信ボタンを押そうしたところで来た康平。




「ごめん。辛い思いさせて。俺が中庭に誘ったから・・・。」

「大丈夫だよ!ありがとう。」



康平は悪くない。

泣き顔なんか見たら心配するよね・・・。



「結羽。そんな辛そうな顔すんな。」

「うん。ごめん・・・。」


「俺だったら、傷つけねぇーのにな。」

「・・・・・。」


「あぁ~もう、そんな顔すんなって!冗談だし。」


そう言って笑った康平は、本当に眩しくて、

こんな自分が隣に居てはいけないような気さえする。



< 51 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop