愛と涙、そして知るだろう。
放課後と言えども、まだ暑い。
汗が流れる暑さの中、美波を待つ。
屋上へ来てから、2時間。
まだ、美波は来ていない。
『もう帰ろっかな・・・。』
そう思ったとき・・・。
ガチャ......
鈍い音をたてて、屋上のドアが開いた。
ドアの奥に見えた美波の姿。
来てくれたという嬉しさに、思わず胸が熱くなる。
「ハアッ...遅くなってッ...ごめんねッ、、、。」
息が上がっている美波。
きっと走って来てくれたんだね・・・。
そうして来てくれて、すごく嬉しいよ。
「呼び出してごめんね。話聞いてもらえるかな?」
「うん・・・。」