愛と涙、そして知るだろう。

見上げてみると、康平の顔は真っ赤。

きっとこれは、夏の太陽のせいじゃないよね。



「康平顔真っ赤ぁ~(笑)」


そう言って、からかってみたけど、

今、私も負けないくらい真っ赤な顔をしてるはず。



「水着でファーストキスとか・・・。結羽可愛すぎだから。」



そう言って、照れ隠しか、

海に潜った康平。





“ファーストキス”かぁ・・・。


それは、私との初めてってことなのかな?

それとも、人生で・・・?




私のファーストキスは・・・。


涼........。



『ぼくとずっといっしょに、いてください。』

『わたしこそ、いっしょにいさせてください。』


そう、あの約束をした日・・・。



涼が、大人びた口調で、

“誓いのキス”

って言って、キスをしてくれた。



それが私のファーストキス。




涼は、もう忘れちゃったかな・・・?






< 70 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop