愛と涙、そして知るだろう。
こうして、くたくたになるまで遊んだ私達。
「どうせ俺らの駅、終点だし寝よーぜ!はしゃぎすぎた。」
涼が、疲れた様子で言う。
「涼と結羽、小学生以下だったもんね!」
「もう!!美波ぃ~!それ恥ずかしいから忘れてー!!」
そんなことを言いながら電車に乗り込む。
「りょーうッ!手。」
そう言って可愛く手を出す美波。
その手をギュッと握り、眠りにつく涼。
私には握れない涼の手。
ほんの少し、胸が痛んだ。
でも、もう泣かないよ。
私が選んだ道なんだから・・・。
涼の幸せを見守るから。
そっと康平の手を握る。
「結羽ッ///。」
照れた康平。
そして、ギュッと握り返してくれた。