愛と涙、そして知るだろう。
ガチャ......
涼の部屋のドアを開ける。
「結羽・・・!?」
びっくりしたように目を見開いた涼。
「涼・・・。」
いつもと変わらない涼。
でも、まさかこの涼と兄弟なんて・・・。
決意を固め、口を開く。
「り、涼と私ってきょ、兄弟だったんだよ。」
あれ・・・?
私の予想と違う。
ちっとも顔色を変えない涼。
驚いてないの・・・?
次の瞬間、
涼の口から出た言葉は意外な言葉だった。
「俺は、お前が知る前から知ってた。」