spiral"alive"Ⅱ
◆第八章◆
貫き通せ
「ハァ…ハァ…。」
普通より丈夫な素材で出来ている筈の校舎も、ボロボロだった。
祐介と菜摘は、煙の向こう側のNを見据える。
「大丈夫か菜摘?」
「うん、何とか…。それより、さっきの映像って…。」
戦っている最中に頭に浮かんだ、見覚えのある映像
「…確かに、5つ目の記憶だった。」
知った事実が驚愕過ぎて、頭が付いていかない
「どうやら離れてても記憶は視えるらしいな。」