spiral"alive"Ⅱ
*サヨナラ*
「無籐君!!」
瞬間移動で現れた悠里の声に、無籐は振り返った。
「木下さん?」
いつもと違う悠里に無籐は首を傾げた。
「どうしたの?そんなに焦って…。」
「右京君見てない?」
『右京』
その名前に無籐は一瞬言葉が詰まった。
「さっき部屋に行ったら、右京君どこにも居なくて…心辺りは皆探したんだけど…。」
悲しそうに顔を歪める悠里。
空岡右京の行方
彼の居場所を、僕は知っているし
「ごめん…見てないや。」
彼の明るい未来を消したのも僕だ