spiral"alive"Ⅱ
「…右京君。」
まるで完全に糸が切れたように
右京君は眠っていた。
「よし、煩い奴は消えたな。悠里、早く抜け出せよ。」
「牧野君…。」
首を振る私に、牧野君は優しく微笑んでくれた。
「頼むよ、悠里。これは俺からの最期の願いだから。」
「…嫌!最期なんて言わないで!!」
認めなくない
こんなの、夢だって思いたい
こうしてる間にも、耳に爆発音が聞こえた。
「俺達は奏汰を見捨ててしまった。もう、あんな罪悪感を背負うのは嫌なんだよ。だから、お前等はちゃんと救わしてくれ。」