spiral"alive"Ⅱ
突然の声に私は顔を上げる。
声の発信元は、遠巻きで見ている二人の女性。
「こんな時間に道端に座り込んで…。」
「傷だらけだし服もボロボロ…。それに男の方なんて寝てるじゃない。見たこと無い制服ね…一体どこの高校かしら。」
あっ…
私は今の状態を確認する。
何時かは正確には分からないけど、とにかく夜遅いのは確か
なのに道端に座り込んで、しかも右京君は倒れてる
こんなの…怪しまれても仕方無い
「右京君…これからどうしたらいいの?」
問いかけても、右京君は牧野君の能力で深い眠りについていた。
本当に…どうしたらーーー
「悠里?」