spiral"alive"Ⅱ
土煙りが晴れて、海の姿が視界に写る。
何もかも、全く同じ
だけど、彼と海は違う
「俺を倒すって意気込んでた割には、随分消極的な攻撃だな。」
「…今、私の中にあなたを倒す理由が無いから。」
「は?」海は顔を歪めた。
「分かってんの?こっから抜け出すには、どっちかを倒す必要がある。
もしかして、本物かもしんなくて怖くなった?」
「ううん、あなたは偽物の海。それは確かだよ。
けど…あなたもあなた以外何者でも無いでしょ?」