spiral"alive"Ⅱ
Rの瞳から涙が零れる。
「きっと、これは悪い夢なの。夢から醒めたら…いつもと同じ日々が待ってる筈…なのに。」
シュン、と音と共に
愁達が戻って来た。
愁達は駆け寄らず、その場に立ちすくんで状況を見守る。
「嫌…私は只、生を与えてくれたあの方の為に…。」
泣きじゃくるRに、皆言葉を失った。
何も言わず、只ずっと見つめる。
「っ…ごめんなさい、X様。役に立てなくて、ごめんなさい…。」