spiral"alive"Ⅱ
「…灰燼と化せ、火神!!」
さっきまで倒れていた渚に朱い光が纏ったかと思えば
そんな声が聞こえた瞬間、朱い光が視界を包む。
「なっ!」
森内は視界を腕で遮る。
何が起きた?
奴に今…そんな力が残っている筈が無い
顔をしかめながら見据える森内の視界に入ったのは
朱い剣を手にした、渚の姿。
「チェックメイトだ、森内。」
さっきまでの傷なんて気にせず
渚は剣を森内に向ける。
「終わらせようぜ。…何もかも。」
森内は冷や汗を流した。