spiral"alive"Ⅱ
奏汰さんに応えるように、延原さんが俺に挑発をする。
「っ…。」
幻覚だ
これは、幻覚だ
「しゃあねぇな。そっちが来ないなら…こっちから行くぜ!!」
延原さんの声と共に、無数の棘が向かって来る。
俺は冷静に読んで棘を避けた。
「!」
俺の読みから外れて、一本の棘が頬を掠める。
頬から血が流れた。
…!?どうして!?
よく見てみると、その棘には藍色の光が纏っていた。
「っ…奏汰さん。」