spiral"alive"Ⅱ
俺と無籐の視線が交わる。
「君は…本当に、右京君そのものだ。暖かい…日溜まりの側にいるみたいに。
僕はやっと、日溜まりの中に入れたんだ。」
どれだけ手を伸ばしても届かなかった
ずっと欲していた物に、漸く手が届いた
「…君に、伝えなきゃいけない事がある。」
虚ろになってきた無籐に、俺は静かに頷いた。
「あの方の居場所は…簡単には行けない。君達がずっと存在を知らなかったのはそのせいだ。
一度しか言わない…あの方への鍵は、…“不思議の国”ーー」