spiral"alive"Ⅱ
皆も目を丸くする。
俺に凭れかかっている無籐
もう二度と、目を開ける事は無い
「…漸くコイツは、解放されたんだ。」
親父を裏切ったあの日から
焼き付いた地獄のような後悔から
「今、コイツは自由を手に入れたんだ。」
俺の言葉に、皆は何も言わなかった。
「…お疲れ、無籐。」
最後に、そう呟いて
俺は無籐を横たわらす。
すると、柚璃が向かい側に座り、無籐の手を合わせてくれた。
「サンキュー、柚璃。」
柚璃は悲しそうに笑った。
「ごめん、待たせた。」