spiral"alive"Ⅱ
終わりの幕開け
「…ここだ。」
俺達の目の前には、まるで絵のような豪華な扉。
でかい鍵穴だけが、この扉が本物だと証明している。
「ここが、“不思議の国”の舞台。」
つまり、副学の居場所
皆、どこか緊張感が漂っていた。
「…渚。」
俺は隣にいる渚を見る。
渚は、只前を見つめていた。
「…これで最後だ、海。」
俺は目を丸くした。
「もう誰も巻き込まない。俺達で、最後だ。」
指輪がキラリと光る。
「あぁ。」
“E”の意志がこもった指輪
「俺達が絶対に止めてみせる。」