spiral"alive"Ⅱ
渚…!
岬は足を止めた。
「あんなカスの言う事なんて、聞くな。今、俺達がアイツを倒すから…!」
絞りだした渚の言葉に、岬は一瞬悲しい顔をして
「ごめん、なぎ兄。」と告げた。
「私だって、自分勝手だって分かってる。けど…四年前の、あの日の悲しさが忘れられないの。」
四年前
俺達が学園に入学した、あの日
殆ど力が入っていない渚の手を振りほどいて
岬はまた歩き出した。
俺の視界に副学の怪しい笑みが入った瞬間
岬は俺の元に辿り着いた。