spiral"alive"Ⅱ
夾の指摘に直は黙った。
もう私達に追い掛ける事は出来ない
出来る事は、何も無い
「なら、能力を相殺すればいい。なら、二人も副学もここに戻ってくんだろ?」
「それも無理よ。相殺は相手と同等の能力値をぶつける事。あの異空間と同等なんてしたら…。」
葵の言葉は最もだ
今の私達は、戦い過ぎで残りの能力値も限られてる
それを相殺に使ったら、次は無い
「じゃあ…このまま指をくわえて黙って見てろって言うのか!?」
直の怒鳴り声に答える人は居ない。
ううん、愁も皆…必死に答えを探してる
「…悠太だ。」