spiral"alive"Ⅱ
岬ちゃんがポケットから携帯を取り出した。
そっか…岬ちゃんは悠太さんの病院に通院してたから…
「電話かけて、出てくれるのかしら?」
「分かりません…悠太先生はいつも音信不通で…。」
美優は溜め息を吐いた。
まぁ、病院の仕事が忙しいのもあると思うけど…
「けど、今はその手しか無い。…悠太さんを信じよう。」
愁の言葉と同時に、岬ちゃんは携帯のボタンを押す。
瞬間、コール音が部屋に響いた。
…悠太さん
お願い、出て!
『岬ちゃん!?』