spiral"alive"Ⅱ
直の叫び声が辺りに響く。
「副学も副学だけど…右京さんも右京さんだ!何であの時死ぬ気でアイツに向かって行かなかったんだよ!」
「直!海達に失礼だよ!」
柚璃の声で、直は漸く止まる。
ごめん、と直は小さく謝った。
あの時の親父の行動が、良いか悪いかなんて誰にも分からない
只、どうしてあんな事になってしまったのか
それだけが、頭の中を巡っていた。
「…俺にはまだ何も分からない。」