spiral"alive"Ⅱ
華の言葉を、祐介は遮った。
「今こうしてる間にも、多くの生徒が犠牲になってるんです。一刻一秒を争う時…立ち止まっている暇はありません。」
「祐介の言う通りです華さん。皆さんは、5つ目の記憶を見つけて下さい。」
華は言葉が詰まった。
二人の瞳には、揺るがない決意が秘められていた。
「皆、行くぞ。」
愁の声に、皆少しずつ背中を向けて走り出す。
けど華は動こうとしなかった。
「華…。」