spiral"alive"Ⅱ
部屋に沈黙が走る。
皆、何も言えなかった。
「…止めろ渚。」
俺の声に渚は鋭い視線を向ける。
皆が驚いた様に俺を見た。
「俺達が動けば、敵に見つかるだけだ。今はここで作戦を練りながら待つしかない。」
「…海までそんな事言うのかよ。」
ハッ、渚が力無く笑ったと思ったら
鈍い音と共に左頬に痛みが走った。
「っ!?」
「「「海!」」」
突然の事で俺は反動でその場に倒れ込む。
渚は更に追い討ちをかけてきた。