【短編】ヤキモチ☆
ヤキモチ
1
「綾美、ほっといていいの??」
「何が??」
「何がって…あんたの彼氏また女子に囲まれてるよ??」
絢ちゃんが指差す方を見ると
「ほんとだぁー…」
壁にもたれてる悠の周りを五人ぐらいの女子が取り囲んでた
「ほんとだぁって…それでいいわけ??悠君が他の女の子と仲良くするの嫌なんでしょ??」
「嫌だよ…」
「だったら、悠君のところに行って他の女の子と仲良くしちゃ嫌だって言ってこなきゃ!!」
「………」
そんなこと言われても…
言えないんだもん
「ハァ〜…、ちゃんと言わないと綾美の気持ち伝わらないんだからね。思ってること言わなきゃダメだょ!!」
「うん…」
わかってるょ…
思ってるだけじゃ伝わらないってことぐらい
わかってるけど…
言えないんだもん