【短編】ヤキモチ☆

１０

「悠も今帰りなの??」



「あ…まぁそうだけど…」



泰知君とずっと遊んでたのかなぁ??
ホント仲いいなぁ〜



「はぁー…」



何でため息!?


それにあたしの顔見てため息ついてるし…


あたし何かした??



「はぁー…」


「何でため息つくの??あたし何かした??」



「別に。何でもねぇーよ」

すっごい気になるじゃん!!
学校で女の子達と話すときは楽しそうなのに
あたしと話すのは楽しくないのかなぁ??

ため息つくし…
もしかしてあたしと一緒にいるの疲れるのかなぁ…??


「…美…綾美!!」


「えっ!?何??」

考え事してたら名前呼ばれてるの気付かなかったよ;;


「何??じゃねぇーだろ。さっきから携帯鳴ってるんですけど？」



ほんとだぁ;;




あっ、絢から電話だぁ☆
何だろう??



「もしもし??」



『綾美ちゃん??無事に家に着いた??』



「か…会長!?」



『会長はやめて;;普通に名前で呼んでくれればいいから』



「じゃぁ藤野先輩で。ところであたしに何か用ですか??」



『そうそう。明日の放課後予定ある??』



えっ??
何でそんなこと聞くの??