【短編】ヤキモチ☆
15
「綾美!!どうしたの??すっごい顔してるよ!?」
朝起きた時よりは腫れが引いたんだけど完璧に直らなかったからメイクで隠したつもりが
絢ちゃんにはばれちゃったね
「絢ちゃん…一限抜けない??ここじゃ話しにくいから…」
話してるうちにまた涙が出てきそうだから
それに悠と同じ空間にいるのも今のあたしには辛い…
「いいょ。じゃぁ抜けよっか」
あたし達が向かったのは視聴覚室
授業で使わない限り誰も近づく人はいないから
「ここなら大丈夫でしょ?話してみて…?」
昨日あったことを一通り絢ちゃんに話した
「そんなことがあったんだ…」
「今は悠と同じ空間にいるのも辛いの…」
「じゃぁ逃げよっか??」
えっ…??
逃げる??
「授業は仕方ないから休み時間は教室から離れて帰りは生徒会に来ればいいよ!!綾美の気持ちが落ち着くまであたしがちゃんと付き合うから♪」
絢ちゃんに話せてよかった絢ちゃんがいてくれてよかった
きっとあたし一人だと何も出来ないからー…
2限から授業に戻って
休み時間は教室から離れて悠から逃げた
帰りも生徒会の手伝いをして悠から逃げた
いつまで逃げ続けるのかはわからない
でも今は逃げるしかないのー…