【短編】ヤキモチ☆
2
放課後になってもまだ囲まれてるよ;
「はぁー…」
「大きな溜め息だね;;原因はあいつだろうけど」
絢ちゃんはちらっと悠のほうを見た
「一緒に帰るんだよね??」
「わかんなぃ…約束してるわけじゃないし」
前は一緒に帰るのが当たり前だった
放課後になると悠が
「帰ろう」ってあたしの所に来てくれたのに
最近は来てくれない…
ずっと女の子達に囲まれて話をしてて
あたしはいつもそれを見てるだけ
見てるだけがダメなのはわかってるけど
あの輪の中には入れないんだもん…
話が終わるのを待つけど 待ちきれなくて教室を出ると悠が後を追いかけてくる
最近はそんなのの繰り返し
だから一緒に帰るのかどうかすらよくわからない…
「そっかぁ〜。じゃぁ一緒に帰ろう♪久しぶりに買い物でも行ってストレス発散させないと!!」
「行く!!買い物終ったらお茶しようね」
「了解♪綾美は甘い物好きだからね〜。」
絢ちゃんとどこでお茶するかを話しながら教室を出た