【短編】ヤキモチ☆
5
絢ちゃんと悠の睨み合いが終わらないから
あたしは絢ちゃんを引っ張ってお店に入り
悠は泰知君に引っ張られてどこかへ行っちゃった
「絢ちゃんは悠が嫌いなの??」
「はぁ!?いきなり何??」
「だって顔見合わせると睨み合ってるでしょ??」
「嫌いじゃないけど…嫌い(笑)」
え??
嫌いじゃないのに嫌いって;;
どういう意味??
「全体的には嫌いじゃないんだけど、嫌いな部分があるってことね!!」
そういうことかぁ
「嫌いな部分ってどこ??」
「綾美の気持ちをわかってないところだよ!!今日だってついてくるぐらいなら『一緒に行く』って言えばいいのにさぁ〜」
あたしのために絢ちゃん怒ってたんだ
あたしは平気なのに
「素直じゃないんだよね、悠君は。綾美もだけど。…何ニコニコしてるの!?」
「絢ちゃんが友達でよかったなぁ〜と思って。心配してくれる人がいるのは嬉しいね♪」
「じゃぁ友達の絢ちゃんのために今日は綾美のおごりね」
「それとこれは別!!」
「ケチ〜」
なんて笑いながら話してたら
急に絢ちゃんが後ろを向いてあたしに背を向けた