*桜ノ雨*【完】




「…っ…貴方…………亜衣さん かしら…………?」



綺麗な女の人が泣きながら あたしに問いかけた。




『っ稜は!!?』
「亜衣ちゃんね?」
『はい…っ…りょっおはっ…』「…っ…稜のところに。」




稜のお母さんはあたしを
稜の前に連れてきた。
眠ってるようにしか見えない稜の姿。





『稜っ!!?起きてよぅ!
あたしっ…稜に話がっっっ あっるんだよぅ…っ……… 好きなんだよ!!!!! 稜の事がぁっすきっなのに 死んだらっ伝えれないしっ 稜ぉ!!!!』




好きだよ?
本当にあたしの初恋は稜だよ?責任取りなさいよ…っ………





『大好きだから!!!
だから…っ起きて??!』




その時。






「………………。」





稜の目から涙が一筋流れた。










『稜ぉぉっ!!』
「…っ…りょっお…っ…」
『約束っ破んなよぉっ…』



こんなにも好きなのに。










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