幸せの見つけかた
第1章
夢? 現実?
『女の子には優しくするんだよ。』
子どもの頃から、バアちゃんに言われてた言葉。
その教えを守り、ワンパクだった俺も、女の子には優しくしてきた。
…… なのになぁ………
「朝から眠そうじゃん。」
エレベーターの前で大あくびしてるところを見られ、背中を叩かれた。
「あぁ……ウス。」
横でニンマリ顔をしてるのは、同僚であり、悪友でもある哲也。
「昨日彼女と一緒だったのか? うらやましいねー。」
「…別れた。」
「…へ?」
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