幸せの見つけかた
「写真、見るだけ見てみるよ。」


と、手を差し出す。




「いえ、写真ではありません。」



急に妖精は、テレビのリモコンに近寄った。




「このリモコンで、10番を押して下さい。」




「10番? うちの辺りは、何もやってないよ。」



「いいんです。押して下さい。」




強気な妖精の態度にムカつきながらも、リモコンをテレビに向けて『10』を押した。






「えっ?……」




いつもは、『設定されてません』と文字が出るのに…。




画面には、見知らぬ女の人が現れた。




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