幸せの見つけかた
「じゃあ… 10番を押せばいいんだな?」



「勝手には無理です。かなりの個人情報ですから、見る時は私を呼んで頂きます。」




「そう…。 あっ!お見合いって言うんなら、俺の生活も見られるわけ?」



「いえ。相手の女性は、全くこの事を知りません。ですから…正確な意味で言うと、お見合いではありませんね。お婆さまからの、紹介という感じでしょうか。」




「そうなんだ…。 とりあえず、今日の分見せてよ。」




「はい。」



ニッコリ微笑んで、妖精がテレビ画面を指差す。



すると一時停止してた画像が、動き出した。








別に、バアちゃんの命令に従ったわけじゃない。



画面の中の彼女は、泣きそうな顔をしていた。






何があったのか。




ちょっと気になった、だけなんだ。










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