幸せの見つけかた
「じょっ、冗談ですよ! いや… 冗談じゃないっていうか…。 あっ、まだシャツも乾いてないし、雨も降ってるし。 その…。 その辺りの、床に寝させてもらえれば…。」





ごまかそうかと思ったけど、やっぱり自分の心は、ごまかさない事にした。




今日は、彼女のそばから離れたくない。






「床には寝させられないよ。お客さまはベッドへどうぞ。私がソファーで寝るから。」




「いいんですか?」



「卵焼き、食べたいんでしょ?」



「はい!」




やったぜー!!




「なによー、ニヤニヤして。襲ったりしないでよ?」



肩をコツンと、俺の腕に当ててきた。



「襲わないっすよー。」




守れる自信は、ねーけど。







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