幸せの見つけかた
それから交代で風呂に入り、いよいよ寝る時間になった。




「俺がソファーで寝ますから。」



「だから、お客さんをソファーで寝かす訳にはいかないの!」



「女の人をソファーに寝させて、堂々とベッドで寝る男なんて、いないっすよ!」



「そんなの、気にしないって。」







…どっちがソファーで寝るか、もめるとは。






「じゃあさ…」



俺はそっと、彼女の腕をつかんだ。




一瞬身体をこわばらせて、俺を見上げた彼女。






「一緒に… ベッドで寝よっか?」



そう言いながら腕を引き寄せ、抱きしめた。








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