幸せの見つけかた
「…一緒にって…」



彼女の戸惑う声が、胸の辺りから聞こえる。





もう… 嘘はつかないよ。







「好きだ、香織さん。」





ちょっと、彼女の肩が揺れた気がした。






「本気なんだ。 本気で… 好きだ。」






「だけど…里奈ちゃんと…」



「何度か会っただけだよ。 でも、けじめつけるから。」





そっと身体を離し、彼女の顔を覗き込む。



瞳が揺れてて、困ったような表情だった。









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