幸せの見つけかた
「はぁー…」




「あれ? どうしました?」



大きなため息をついた俺を、二宮が覗き込む。




「…いや、何でもない。今日はバアちゃんと話せる?」




「今日は、フラの衣装作りだそうです。…バラとハイビスカスと、どっちの柄がいいと思うか?…と尋ねられています。」




「は?…どっちでも、いいんじゃねーの?」



「…そんな薄情な子に育ててしまったのかと、嘆いておられます。」



「あーっ! もう!! じゃあ、バラ!」



「…私には、ハイビスカスが似合うと、おっしゃってます。」



「じゃあ聞くなよ!」






あー…女って、いくつになっても面倒くせえ。







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