幸せの見つけかた
「良平、今日飲みに行かね?」



ちょうど仕事を終えたころ、哲也が声をかけてきた。




「あー…」



今日、お母さんの検査結果で退院のはずだよな。




どうだったんだろ。




「何だよ、ぼんやりして。まさか、もう次の彼女が出来たとか?」



上の空だった俺に、ツッこんでくる哲也。



「んなわけ、ねーだろ。…行くよ。」



断る理由も思いつかず、職場のみんなと居酒屋へ向かった。





「佐藤さん、彼女と別れちゃったって本当ですか?私、立候補しちゃおうかなー。」



「おー!マユちゃん、積極的だねー!」




みんな酒が入り、盛り上がってきている。



そんな中、隣の部署の女の子がいつの間にか側にいて、上目使いで俺を見る。







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