幸せの見つけかた
「…嬉しそうですね。」



横から声がした。




「そりゃ、お母さんが無事だったから嬉しいんじゃねーの?」



画面から目を離さずに言った。





「いえ、そうじゃなくて。」




「ん?」




二宮を見た途端、映像も消えた。





「あ… 終わりか。 何が、そうじゃないんだよ?」




「…いいんですよ。」



にっこり微笑む。そして



「今日は終了です。失礼しますね。」


と一礼して帰っていった。





…よく分からない奴だ。





「さっ、風呂入るか。」




なぜか自然に鼻歌を歌いながら、風呂場へ向かった。






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