幸せの見つけかた
第3章

初対面

それからの数日、俺は落ち着かなかった。



二宮が教えてくれなかったから、いつ彼女と会うのか分からない。





「なぁ良平、最近なーんかソワソワしてねぇか?」



隣のデスクから、哲也がスッと寄って来た。




「別に。…普通だよ。」



やっぱりコイツは鋭い。




「ふーん…。まぁいいや。それよりさ…」



さらに近寄ってきた。




「今日、コンパするぜ。可愛い子揃えてもらうように、言ってあるからさ。」




「えっ?…」



思わず哲也の顔を、じっと見る。




「今日はパスなんて言うな…」


「行く!」



哲也の話が終わる前に、身を乗り出した。







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